「集められるかどうかお約束はできませんが、具体的にどういう家具や家電がよいかアンケートに記入してください…」、少しでも喜んでもらえるようにと何度もお願いしたのですが、そこら辺になるとはっきりした回答がありません。卒業予定者だけでなく、施設の方からもです。
一人暮らしというものが子どもたちには、まだイメージできていないというのが大きな理由だとは思いますが、それだけではなさそうです。「こういうモノが欲しい」:ということ自体慣れていないのだと思うようになりました。「いただけるものなら…」という表現がよく聞きます。「何でもありがたく…」で、ずっとやってきたからでしょう。
子どもたちにとって、巣立ちは大きな節目で、門出です。是非、喜んでもらえる、つい微笑んでしまうようなモノを贈りたいと思います。ちゃんと使える品質の良いモノ、よい状態で、きれいにクリーニングしたモノであることは当然のこと、仕様なども、できるだけ贈る側として想像力を働かせて集めて贈ることが求められています。また、ニーズにマッチしているか、その都度確認しながら進めていくことも必要です。
Y君の場合、アンケートでは幅広に選択しています。まずは、小型冷蔵庫、洗濯機、テレビ(大きくても可)、電子レンジという必須アイテムです。最近の若者はテレビを見ないのでは?と聞いてみると、施設でテレビに慣れていて、ひとりのアパートに帰宅したら、つけておきたいという人が多いそうです。
そして、小さめの炊飯器、DVD、調理器具一式、掃除機、ベッド、衣類収納家具とカーテンを必要としています。ベッドは低めで組み立て式なもの、カーテンは縦長であれば短いものを兼ねられるのではないか…と想像し、集めるときの目安にします。
会員の皆さんに正式に寄贈品の募集をしますので、そのときは、宜しくお願いいたします。武蔵野三田会だけでなく、できるだけ、多くの皆さまに、巣立ち応援プロジェクトに参加いただければ幸いです。